目は情報を得る上でなくてはならない器官。
運転においても、目の機能が正常であることが絶対条件。
では緑内障になると、
運転免許は失効してしまうのでしょうか?
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緑内障になっただけでは運転免許は失効しません
しかし、末期の緑内障、身体障害者手帳が交付されているほどの
視野欠損がある場合は更新は難しいでしょう。
運転免許の講習所や免許の更新時には必ずと視力検査があります。
運転する上で、目については視力が規定されています。
普通免許では
両目で0.7以上
片目では0.3以上
大型免許の場合は
両目で0.8以上
片目で0.5以上
と定められています。
免許の更新時の視力検査で視力が落ちているため、
更新に時間がかかったことはないでしょうか。
緑内障の症状にも視力の低下があります。
緑内障による視力低下でも、
メガネやコンタクトレンズなどの視力矯正で運転自体はできます。
しかし規定上は問題ない視力で運転免許を更新できても、
視野の異常で運転に支障があるのが緑内障の問題点です。
2013年から2014年にかけて行った、
運転シミュレーターによる実験では、
緑内障の人はそうでない人よりも3倍事故を起こしています。
緑内障は自分で気付くことは難しく、
視界が霞んで見えても「疲れ目」
視野がかけてる部分から人や車が入ってきても
「急に飛び出してきて危ないなあ」と
片付けてしまう人も少なくありません。
中には信号の見分けがほとんどつかなくなってしまった人も。
一度傷ついた視神経は元に戻すことは不可能です。
つまり緑内障が進行して視野が狭くなってしまっても、
メガネやコンタクトレンズのような矯正は、現在では不可能です。
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見えていれば運転しても大丈夫?
きちんと見えていれば、緑内障でも運転には問題ありません。
しかしどこまでが正常な視野なのか
自分で判断するのは難しいでしょう。
眼科へ通い、自分の緑内障の進行度合いを知り、
専門医と相談してから運転を続けて行くことをおすすめします。
緑内障は視野の隅から欠損が始まりますので、
突然飛び出してきた現象が、実は視野欠損で
見えにくくなったのが理由だと気付きにくい場合があります。
さらに緑内障は一度なってしまうと
視神経に負担がかかり続け、
ゆっくりとですが確実に病状は進行します。
また夜から明け方、悪天候、慣れていない道、
高速道路など運転の際に特に
緊張の走る場面ではさらに注意が必要です。
注意力や集中力が普段より強いられる場面は、
目にも負担がかかり、眼圧が高くなる可能性も考えられます。
コンディションや道路状況を見て、
自家用車以外での移動手段がある場合は、
無理に運転する必要はありません。
緑内障でもっとも大切なのは、
自分は緑内障だと自覚して専門医の治療に当たることです。
緑内障は誰にでもなる目の病気ですが、
早期に発見して適切な治療を受けていれば、
緑内障の進行はゆっくりになるので、
運転できる可能性も十分にあります。
一番恐ろしいのが緑内障を放置することです。
中には「もしかすると緑内障かもしれない」と
思いながらも、運転できなくなることを恐れ、
検査もしない人もいます。
残念ながら、日本人の中には緑内障でありながらも
眼科へはかかっていない「隠れ緑内障」がまだまだ多数存在します。
緑内障の放置は失明の未来しかありません。
視野欠損がかなり進んだ上で運転しようものなら、
重大な事故に繋がる恐れもあります。
緑内障になってしまえば、
事故のリスクが高まるのは事実です。
交通機関が乏しく、高齢者でもハンドルを握らなければ
ならない地方も日本ではまだ数多くあり、
免許返納も簡単にはいかないでしょう。
最悪の事態を避けるためには、
緑内障の進行度合いを調べ、
専門医とよく相談して今後どうするかを決めるべきです。
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