緑内障の手術をしたら入院期間はどれくらい?

一度傷ついた視神経を元通りにすることはできませんが、

神経のダメージを抑え、緑内障の進行を遅らせることは可能です。

現在の緑内障治療とは、

病状の進行を遅らせることが一般的です。

緑内障の進行を抑える方法としては、

第一に眼圧を下げる方法です。

房水の量を減らす、

または房水の流れを良くして眼圧を安定させます。

緑内障と診断されると、

まず最初は上記の効果をもたらす点眼薬を処方されますが

それでも効果が得られない

房水の循環経路にトラブルがある場合は、

レーザー治療または手術に及びます。

最近ではレーザー治療や手術でも、

日帰りが可能な場合もあります。

しかし治療の方法や持病など、

患者の状況によってはやはり入院が必要なケースも。

忙しくて入院していられないので、

日帰りを希望する人も多いと思われます。

しかし手術が必要な緑内障は、

放っておけばそう遠くないうちに

失明してしまう危険性があるほど深刻です。

失明や今以上の視野欠損を防ぐために必要な治療ですから、

医師の指示にはきちんと従いましょう。

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緑内障手術の入院期間は?

手術内容や患者の状況にもよりますが、

手術期間は3日から2週間程度です。

稀にひと月ほど入院する患者もいるようですが、

緑内障だけの手術で術後の経過も良好なら

数ヶ月入院する必要なないと思われます。

前日入院が必要な病院もあれば、

手術当日に入院する病院もあります。

総合病院は前日から入院、

眼科診療所では当日から、

というケースが多いようです。

眼圧など目の状態を調べる他、

レントゲンや採血、心電図など手術ができる状態かも

調べるため、前入院をすることもあります。

病状や医師の裁量によりますので、

入院の詳しい日程は手術する予定の医師と相談しましょう。

手術はどのくらい時間がかかる?

緑内障の手術は、短くて30分程度から1時間、

長くても2時間ほどで終了します。

手術と言うと何時間、

十数時間の大掛かりな手術をイメージしますが、

緑内障の場合は手術の範囲も小さく、

また片目のみの場合はさらに短時間で終わるようです。

目のみの手術ですので、麻酔も局所麻酔です。

痛みもほとんどありません。

線維柱帯切除手術

現在のところ、房水の流れを良くする一番効果的な手術です。

文字通り線維柱帯を切ってしまうので

目詰まりや癒着を起こしても、

房水の流れを劇的によくします。

手術時間は60分から90分ほどです。

術後は目のマッサージや切り離した結膜の再縫合、

縫合糸の切開などもあるので2週間ほどの入院を要します。

線維柱帯切開術

切除術よりも効果はないとされていますが、

切除術よりも合併のリスクも低い点が特徴です。

手術時間は60分から90分です。

切開術は5日ほどの入院となります。

インプラント術

線維柱帯切除術と同等の効果が期待でき、

合併症のリスクも少ないため、

注目が高まっているインプラント術。

リスクは少ないとはいいますが、

手術後は目の状態や眼圧を安定させるために、

2週間ほどの入院が必要になります。

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手術後の入院では何をする?

緑内障の手術を受けた後は、

眼圧の調整が必要になるので、

病室にて安静にします。

手術によっては、術後は一時期的に

視力が低下することもありますので、

一般生活は難しいでしょう。

また手術した痕から菌が入り合併症を

起こすこともありますので、抗生剤を処方して様子を見ます。

手術をした直後は眼圧が下がりますが、

すぐに眼圧が異常に高くなったりすることもあります。

また出血や目の異常な痛みなどもあり、

自宅安静で大丈夫という訳にはいかないようです。

退院後に注意すべき点は?

眼圧が安定し無事に退院しても、行動には制限があります。

食事やトイレと言った最低限の

身の回りのことはできますが、

シャワーや入浴ができるまではまだ数日を要します。

目に雑菌が入ってしまうことや、

目に衝撃を与えてしまうことに注

意を払わなければなりません。

体を使う仕事の場合も、

手術後1ヶ月ほど控えなければならない場合もあるでしょう。

退院後も定期的に眼科へ通い、

術後の経過や眼圧の状態を調べます。

手術をしても、数年後には再び眼圧が上がりやすくなり、

再び手術という人も多いようです。

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