緑内障の手術費用はいくら必要?

緑内障は初期は自覚症状がほとんどなく、

また見えにくくなったと自覚しても、

疲れ目と勘違いされやすい傾向にあります。

定期的な緑内障検査を受けず、

視界の狭さや暗さを自覚するようになり、

眼科へ駆け込んだ時には緑内障がかなり

進行して失明寸前だった、というケースも少なくありません。

日本人の失明原因の1位が緑内障なのは、

まさに緑内障検査を受けていない人が多いからなのです。

緑内障を早期発見できれば、

点眼薬または内服薬で眼圧をコントロールし、

進行を遅らせます。

しかし上記のような緑内障がかなり進んでいる、

具体的にいえば視野の50%以上が損傷している

状態のケースは手術が必要になることもあります。

また視野損傷が50%以下の場合でも、

点眼薬や内服薬では眼圧をコントロールしきれない場合、

隅角や線維柱帯の状態によっては手術が必要なケースがあります。

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レーザー治療

最近ではメスを使う切開手術よりも

レーザー治療を選択する眼科医も増えています。

レーザー治療は点眼麻酔をした後、

レーザーを患部に照射して治療する方法です。

痛みはほとんどなく、数分で治療が終了するケースもあります。

レーザー治療には、

線維柱帯やシュレム管の詰まりを治療する

選択的レーザー線維柱帯形成手術(SLT)と

虹彩に穴を開けて房水の流れを変える

レーザー虹彩切開手術(LI)があります。

手術治療

レーザーでも効果が得られない場合は、

メス、もしくは電子メスを使って手術するケースもあります。

線維柱帯を切除、または切開することによって房水の流れやすくします。

白内障も発症している患者は、

水晶体が分厚くなっていることにより、

房水の流れを悪くさせているので、

同時に白内障手術する場合もあります。

・隅角癒着解離術(流出路再建術)

隅角が虹彩などの周辺組織と癒着し、

房水の流れを阻害している場合は、

癒着している組織と隅角を解離させる手術を行います。

白内障の水晶体再建術も同時に行うことも。

・線維柱帯切除術(トラベクレクトミー/濾過手術)

線維柱帯を切り離し、房水の流れを良くします。

眼圧を下げる一番効果的な手術ではありますが、

房水を大量に排出させてしまい、

眼圧が急激に下がってしまう、

切り離した部分に雑菌が入ってしまい

合併症を引き起こしてしまうデメリットもあります。

・線維柱帯切開術

線維柱帯の一部を残す手術。

眼圧の下がりすぎや合併症のリスクが少ないのが特徴です。

線維柱帯切除術も線維柱帯切開術も、

一度メスを入れても塞がってしまい、

再び手術しなければならないこともあります。

・インプラント挿入術

目詰まりや癒着した線維柱帯に穴を開けたり

切り離したりせず、ステンレス製の細いチューブを埋め込み

、房水の排出路を新たに作る手術です。

眼球に金属を入れると聞くと抵抗感がありますが、

上記の濾過手術に比べて時間も短く、

また手術した箇所が塞がってしまうこともありません。

インプラントを入れても異物感はほとんど感じないようです。

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手術費用は?

手術というからには、費用もかなりかかってしまうのでは?

と心配になる人も多いことでしょう。

緑内障手術も、もちろん健康保険の適応内です。

インプラント手術はかつては

保険適用外でしたが

2012年から健康保険に適応されるようになりました。

また最近の緑内障手術は短時間で、

しかも入院も必要なく日帰りが可能で、

その分費用が安い手術が増えています。

・レーザー治療

片目につき 3万から4万円

・線維柱帯切除術 

片目につき 5万から7万円

・線維柱帯切開術

片目につき 5万から7万円

・インプラント手術

片目につき 9万から10万円

上記はおおよその目安です。

両目の場合は上記のおよそ倍、

入院の場合は、さらに入院費が加算されます。

日帰りができるからと言って、

手術してそれで終わりではありません。

術後の経過を見るために後日来院が必要ですし、

術後も点眼薬や内服薬が処方されます。

還付や保険金があるかも?

1月から12月まで本人とその家族の

医療費が合わせて10万円以上かかった場合は、

確定申告することによって還付される場合があります。

民間の医療保険でも、

緑内障手術も保険給付の対象になっている場合もあります。

加入している保険会社に問い合わせてみましょう。

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