白内障の症状若者でもなる? 進行具合をチェック

白内障の大半は高齢者です。

40代では40%、50代ともなると65%、

60代では70%、70代では何と85%(90%とも)もの

割合で白内障にかかっています。

つまり年を取れば、誰でも白内障になる可能性があり、

老化現象とも呼べる目の病気なのです。

白内障は目のレンズに当たる水晶体が異変を起こし、

白く濁って視力に問題を生じてしまいます。

水晶体は遠くを見る時は、薄く、

近くを見る時は厚くなってピントの調節をします。

20代から水晶体のピントを合わせる能力は徐々になくなり、

40代を過ぎると物が見えにくくなり、老眼や乱視に繋がります。

水晶体の老化がさらに進むと、

水晶体はさらに固くなり

構成するたんぱく質が白く濁ってしまいます。


スポンサーリンク



白内障の原因は加齢だけではない?

逆に若ければ白内障の心配はないか、

と言うと、実はそうではありません。

まれですが20代から30代でも白内障になる人はいます。

加齢による白内障は加齢性白内障と言いますが、

若い世代の場合は外的要因、

病気の合併症などによって様々な原因があります。

・先天性白内障

先天的に水晶体に異常があり、白内障になってしまいます。

生まれた頃から白内障を発症している場合と、

ある程度成長してから白内障が発症する発達白内障があります。

原因は遺伝や、風疹、

トキソプラズマなどの母子感染が挙げられます。

・外傷性白内障

目に怪我をし、水晶体が傷つくことによって

白内障を引き起こしてしまうことがあります。

視力低下やまぶしく感じるなどの症状が現れ、

怪我をしてすぐに発症するケースもあれば、

怪我から数年後に発症するケースもあります。

・ぶどう膜炎などの目の病気

目の病気の合併症にも白内障があります。

例として目の中に炎症を起こすぶどう膜炎がそれに当たります。

また白内障と緑内障は同時にかかっている

お年寄りも多くいますが、

緑内障も加齢によって発症する確率の高い目の病気であり、

2つの病気に関連性はありません。

・糖尿病

糖尿病は目、網膜や視神経にも支障をきたします。

糖尿病になると糖が固まりやすくなり、

網膜や血管に栄養が行き渡らなくなり、

白内障を引き起こすこともあります。

・アトピー性皮膚炎

アトピーは肌だけの問題ではなく、

目にも合併症が起こることがあります。

特に長期間、顔にアトピーがある人が

白内障も併発している人も多いようです。

アトピーと白内障の関連性は、

まだはっきりと分かってはいませんが、

痒みが起こった時に目をこすったり

叩いたりすることで引き起こされるとも言われています。

長らく顔にアトピーがある人は、

眼科の検査もしてみましょう。

・ステロイド

ステロイドは体の炎症や免疫を抑えたりする

副腎皮質ホルモンの1つで、

多くの病気の治療に使われている一方で

深刻な副作用も多く見られます。

ステロイドによる白内障は、

発症から1ヶ月ほどで視力低下、

手術と進行が早いことが特徴です。

短期的な使用は問題ありませんが、

長期的な使用は定期的な検査が必要になります。

・放射線

高い線量の放射線を受けた場合、

白内障リスクが高くなることが分かっています。

水晶体の混濁、つまり白内障は

100から150mSvの被爆で起こると言われています。

レントゲンやCT検査など年に

数えるほどの被曝量では問題ありません。


スポンサーリンク



白内障の進行度合いをチェック

水晶体の白濁だけが白内障ではなく、

白く濁る前から白内障は発症し、進行しています。

白内障であるかを知るには眼科での検査が一番ですが、

自宅で簡単なチェックをすることも可能です。

・視力が低下していると自覚するようになった

・短期間でメガネやコンタクトレンズを何回も度の強いものに変えている

・老眼鏡をかけても文字が読みにくい

・文字、物が二重三重になって見える

・距離感がつかみにくくなった

・晴れた日は日光がとても眩しいと感じる

・明るい日差しの下では視力が落ちていると感じる

・視界がかすんでいる

・テレビの字幕やテロップも見にくくなった

白内障は加齢の場合は50歳以上になったら

検査が必要と言われています。

しかし上記のチェックに多く当てはまる人は、

50歳以下でも検査に行くことをおすすめします。

スポンサーリンク



スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする