緑内障の目薬の副作用の1つに
まつげが伸びる、増える、太くなると
言った美容効果があります。
緑内障の家族が気がつけば
まつげバッチリの目元美人になっていた!?
という声もあります。
女性にとっては嬉しい(?)副作用かもしれませんね。
しかしなぜ緑内障の目薬に
まつげが伸びるのでしょうか。
また安全性も気になるところですね。
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緑内障の目薬でまつげが伸びるのは本当?
緑内障の目薬、いわゆる点眼薬は
眼圧を下げることを目的としています。
眼圧を下げる目薬とは、
房水(眼内水)の生産を抑える、
もしくは房水の排出をスムーズにする作用があります。
房水の生産を抑える、排出をスムーズ作用は同じでも、
緑内障の薬には成分や副作用などの違う薬が
多種存在し、複数の成分を患者の状態に合わせて配合されます。
まつげが増える、伸びるとされているのは、
房水の排出をスムーズにする作用のある
プロスクタグランジンで、
その中でもビマトプロストという成分に当たります。
ビマトプロストが配合された点眼薬
を使用した緑内障患者が、まつげが伸びた、
増えたなどの副作用を訴えたことによって、
まつげに関する副作用の調査も始まりました。
なぜ緑内障の目薬でまつげが伸びる?
ビマトプロストという成分が、
なぜまつげを伸ばす、増やすのか。
目に直接使う薬ですから、
そのメカニズムをきちんと
知っておきたいとは誰もが考えるものです。
逆に言えば、なぜまつげが伸びるのかは
知らないけれども、評判がいいから
と飛びつくのは大変危険です。
まつげは他の体毛と同様に
毛根から生えて成長し、
やがて退行期に入り抜け落ちてしまいます。
この一連の流れを毛周期と呼びます。
一番毛周期の長い毛髪に対し、
まつげはたったの2ヶ月。
まつげは2ヶ月で抜け落ちてしまう訳です。
ビマトプロストはまつげの周期を伸ばします。
つまり、抜けなくなるのですから、
まつげは成長しますし、抜け落ちる前に
周囲のまつげも生えてくるため、
まつげが増えることになるのです。
実際に美容医薬品として販売
ビマトプロストが配合された目薬は、
まつげが伸びる、増える美容医薬品としても
販売されるようになりました。
有名なまつげが伸びる緑内障の目薬は
ルミガン
ケアプロスト
ラティース
の3つです。
いずれも海外の製薬会社が開発した目薬。
中でもルミガンは日本国内でもまつげが極端に少ない、
短い「睫毛貧毛症(しょうもうひんもうしょう)」という
病気の治療薬として認可されていました。
2014年からはクラッシュビスタという睫毛貧毛症専門の薬が
認可されていますが、今でもルミガンは個人輸入
または一部の眼科、美容外科ではまつげ美容液
として販売されているようです。
美容液とは言っても、医療美容液なので
ルミガンもケアプロストも
ドラッグストアには売られていません。
購入には先述したように、
個人輸入か眼科美容外科で購入するしかありません。
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ルミガン、ケアプロストの料金や使用方法は?
ルミガン、ケアプロスト、ラティースの料金は
それぞれ2500円から1万円ほどの値段です。
海外から輸入するので、
その時の経済状況によって値段は変わってきます。
元々緑内障の目薬として開発されていますが、
美容目的で購入する場合は保険適用です。
買う場所や時期によっては2万円近くなることもあります。
使用方法は、寝る前にまつげの根本に薬剤を塗るだけ。
薬品を塗るための筆や化粧チップが
付属されているものもあります。
効果が現れる時期は人によって様々で、
10日ほどで効果が見えてきたという人もいれば、
なかなか分からないという人も。
副作用は?
まつげが伸びる、増えること自体が副作用ですが、
他にも副作用はあります。
目の充血
かゆみ
乾燥
色素沈着
上まぶたが薄くなる、垂れる(ルミガン)
などの副作用があります。
時に上まぶたの皮膚が薄くなり、
垂れ下がり目が開きにくくなる副作用(眼瞼下垂)は
問題視されており、美容目的で
ルミガンを使用するのは危険だと呼びかけられています。
目の充血やかゆみを感じたら、
すぐに使用を辞め、目を水で洗い流して眼科を受診しましょう。
色素沈着とは、目の周りにクマのような
黒ずみができてしまうことです。
ルミガンまたはケアプロストの使用を止めたら
黒ずみは消えたとの声もあります。
せっかく美しいまつげを手に入れたのに、
まぶたがダルダル、クマバッチリでは台無しです。
まつげを増やす目的で目薬を使用するのは、
ハイリスクハイリターンと言っても過言ではないでしょう。
まつげを伸ばす目的で緑内障の目薬を使うのは危険?
料金や手間を考えれば、
まつげエクステに行くよりも遥かにコストは低く、
密かに注目が集まっている緑内障の目薬。
しかし本来は緑内障の治療薬であることを考えれば、
安易に手を出すのは危険であるのは明らかですし、
専門家も警鐘を鳴らしています。
また目薬自体は安全であっても、
個人輸入は多くのトラブルが潜んでいることがあります。
もしまつげが極端に少ない、
短くて目に支障がある場合は、
安易に目薬を個人輸入せず眼科を受診しましょう。
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