緑内障に市販の目薬は副作用がある?

目がよくかすむ、痛い、違和感を感じるように

なったら市販の目薬をさす人も多いでしょう。

ですが緑内障の検査を受けていない人、

特に40歳以上の人は市販の目薬の使用は要注意です。

目のかすみや目の疲れが眼精疲労から

くるものなら良いのですが、

目の違和感は緑内障が原因だったら、

大変なことになります。

現在薬局などで市販されている目薬の

大半は緑内障の人は使えません。

市販の薬の説明書によくある

「以下に該当する方は服用前にかかりつけの

医師または薬剤師または登録販売者と相談してください」との

表記がありますが、緑内障の場合は

「緑内障禁忌」または「緑内障の人は使用しないでください」

と表記されています。

これは絶対に使用してはいけないという表記で、

医師や薬剤師に相談しても同じ答えが返ってくるでしょう。

個人の判断でも絶対に使用してはいけません。

また目がかすむ、目の違和感は

緑内障の初期症状である可能性もあります。

目がかすむ、見えにくくなってきたので

目薬をさしていたら、実は緑内障で悪化してしまった

ということも起きかねません。

特に40歳を過ぎている、

糖尿病や高血圧と診断されている(心配がある)人で

目に違和感のある人は、

目薬をさす前に眼科を受診することをおすすめします。

スポンサーリンク



緑内障の人が市販の目薬を使えない理由

緑内障を引き起こしている部分によって様々な種類があります。

大きく分けると開放隅角(かいほうぐうかく)緑内障と

閉塞隅角(へいそくぐうかく)緑内障、

平たく言えば慢性緑内障と急性緑内障と呼ばれます。

市販の目薬を使えないのは、

閉塞隅角緑内障つまり急性緑内障と診断されている人です。

急性緑内障は何かしらの原因で発作が

起きると急に隅角が閉じる目の病気です。

隅角は房水の循環に欠かせない部位で

閉じてしまうと房水の循環が悪くなり

房水が眼中に溜まってしまうので眼圧を高める原因に。

慢性緑内障に比べ、急性緑内障は眼圧が急激に上がるため

緑内障の症状も悪化、失明も早めることになる

可能性ありますので、眼圧に関しては慎重にならざるを得ません。

市販の目薬には抗コリン薬、抗ヒスタミン薬、ペゾンジアゼピン系薬剤、抗不整脈剤、ステロイドなどの成分が入っている場合があります。

これらの薬は隅角を急速に閉塞させる、

あるいは眼圧を上昇させる作用があり

急性緑内障の人は緑内障が悪化してしまう可能性があります。

ただし急性緑内障の人でも、

手術で隅角を広げている人は使える場合があります。

とはいうものの、やはり独断での使用は危険ですから

手術などの処置をしても、

市販の目薬を使う前には

必ず医師に相談してからにしましょう。

閉塞隅角緑内障(急性緑内障)の人は

市販の目薬を使うことが基本的にできませんが

開放隅角緑内障(慢性緑内障)の場合は

市販の目薬の使用は問題ありません。

しかし最近の目薬の説明書には

急性緑内障も慢性緑内障も一括りにして

「緑内障禁忌」としています。

慢性緑内障の人も、市販の目薬を使う前に

かかりつけの眼科医に相談した方が

トラブルも少ないでしょう。

スポンサーリンク



市販の目薬に副作用は?

一般的に目薬の副作用は

内服薬に比べて少ないと言われています。

しかし絶対に副作用がないという訳ではありません。

目薬をさした瞬間、目が痛む場合は

すぐさま洗い流して目薬を持って眼科へ。

他にも目の充血、目の周辺の皮膚の赤み、

ただれなどの副作用が起こる場合もあります。

もう1つ注意が必要なのが防腐剤。

市販の目薬の大半には防腐剤が含まれています。

この防腐剤は目を清潔に保つためには必要なのですが

長期的に防腐剤入りの目薬をさし続けていると

角膜に傷がついてしまう可能性があります。

眼圧を下げる緑内障の目薬にも

防腐剤は含まれています。

高齢で角膜が薄くなっている人、

手術直後で角膜が弱くなっている人は要注意です。

緑内障でドライアイの人はどうする?

パソコンやスマートフォンを長時間使うことで、

目が疲れてしまったり充血してしまうことは

誰でもあります。もちろん緑内障で

ドライアイという人もいるでしょう。

ドライアイ、疲れ目には目薬をさす人も

多いのでしょうが、市販の目薬が使えない

緑内障の人はどうすれば良いのでしょうか。

市販の目薬の中でも、眼圧を上昇させる成分が

入っていないものもあります。

詳しくは薬剤師か眼科医に相談してから使用しましょう。

市販の緑内障目薬はありません!

かすみ目や疲れ目じゃなくて、

緑内障に効く目薬を探しているのだけど…

という方、今すぐ眼科へ!

緑内障に効果のある、つまり眼圧を下げる薬は

医師の処方箋がなければ扱えないので、

薬局などで市販されてはいません。

内服薬も同様です。

目が見えにくくなった、視界が暗くなった

ような気がする人は、早めに眼科へいきましょう。

スポンサーリンク



スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする