緑内障の禁忌。注意事項や食べ物、薬や漢方薬はあるの?

緑内障の薬には禁忌が多いと言われていますが、

実は近年まで多くの緑内障患者は

禁忌の薬があることを知りませんでした。

緑内障の薬と禁忌とされている薬を同時に服用すると、

眼圧が高くなり、緑内障を進行させてしまう可能性があります。

今までアレルギーや薬の副作用とは無縁だった人も、

緑内障にかかってしまった時は要注意。

薬の注意事項の欄を見てみると、

緑内障の人は禁忌もしくは医師に相談と書かれてあることが

意外と多いと気付くと思われます。

緑内障と診断され治療を始めた以降は、

薬や食べ物など口にする物には注意を払いましょう。

また口にする物だけではなく、

日常生活の行動も注意が必要な場合もがあります。

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緑内障禁忌の薬とは

緑内障の禁忌薬として有名なのが抗コリン剤。

抗コリン剤は房水の排出口を塞いでしまう作用を持ちます。

房水が流れ出る場所を塞いでしまうとなると、

眼球内に房水が溜まってしまい、

結果眼圧が高くなってしまいます。

また抗コリン剤は副作用の1つにかすみ目があります。

緑内障の薬と一緒に別の病気で抗コリン剤が

配合された薬を使っている場合、

緑内障の症状のような副作用に気をつけてください。

抗コリン剤が使用されている薬は

  • 抗うつ薬
  • 抗パーキンソン薬
  • 抗不整脈薬
  • 狭心症治療薬
  • 鎮咳剤
  • アレルギー薬
  • 動膀胱治療薬
  • 睡眠薬
  • 風邪薬
  • 低血圧治療薬
  • 市販の点眼薬

など多数あります。

精神的な疾患の治療薬もあれば、

風邪など誰にでもかかる病気、

また高齢者に起こりがちな病気の治療薬にも

抗コリン剤が使われていることも。

40歳を超えると緑内障患者数が増える傾向にあり、

70歳以上ともなると、実に10%の割合で緑内障になっています。

緑内障以外の病気で病院にかかる際、

必ず緑内障であることを医師に伝えることが大切です。

お薬手帳も必ず携帯しておきましょう。

もし緑内障禁忌の薬が必要な病気にかかった場合でも、

抗コリン剤を使用していない薬を処方されるなど、

別の処置を取ってくれます。

逆に持病がある人が緑内障の診察を受ける場合でも、

きちんと持病や服用している薬について説明が必要となります。

処方薬ではなく、市販薬を使う場合も

お店の薬剤師に相談してから購入することをおすすめします。

特に目薬は、目が霞んで見えたりした時に

眼精疲労と思い市販の目薬に頼ってしまいがちです。

かすみ目も緑内障の症状の1つ。

眼精疲労だと思ったら緑内障で、

知らないうちに緑内障を進行させていた、

というケースも多数見られます。

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抗コリン剤はすべての緑内障には禁忌ではない?

眼圧を高め、緑内障の進行を早めてしまうと

言われている抗コリン剤ですが、

実は抗コリン剤の上記の作用は、

閉塞隅角緑内障、つまり急性緑内障の患者にのみ当てはまります。

緑内障の進行が比較的緩やかな開放隅角緑内障の

場合はそれほど問題ではないようです。

また急性緑内障でも何らかの治療を行っている場合は、

抗コリン剤が入った薬を使用できる場合があります。

自分は慢性緑内障だからと言って、

安心して確認せずに安易に薬を使うのは危険です。

薬を服用する時は専門医もしくは

薬剤師の指導の元で服用してください。

ステロイド剤も注意が必要?

抗コリン剤ともう1つ、

緑内障にとって注意が必要な薬にステロイド剤があります。

ステロイド剤は抗コリン剤とは違い

禁忌とはされていませんが、できれば使用を避けるべきとされています。

ステロイドは炎症を抑える成分として、

様々な病気に使用されています。

実は目にも続発緑内障と言って、

目が炎症を起こして眼圧が上昇し、

緑内障になる場合があります。

その時の治療薬としてステロイド剤の

点眼がありますが、副作用として眼圧が上昇があります。

緑内障の治療薬なのに眼圧が上昇してしまうのは、

少々おかしな話ですが、そのような副作用は一定数あるようです。

緑内障の人は注意が必要な食べ物

緑内障にかかると、絶対に禁忌ではありませんが、

注意が必要な食べ物もいくつかあります。

大半は血圧や血流を上昇させ、眼圧上昇に繋がる食べ物。

もしくは緑内障のリスクファクターとなってしまうものです。

  • コーヒー
  • アルコール
  • 香辛料
  • 冷たいもの
  • 甘いもの

特にコーヒーは過剰摂取すると高眼圧になり、

視神経を傷つけるとの研究結果も出ています。

他の食べ物も緑内障の他、

生活習慣病などの他の病気を予防する上でも

過剰摂取は避けた方が良い食べ物ばかりです。

バランスの良い食生活で、目はもちろん、

体全体も健康を保ちましょう。

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