白内障予防カリーユニのメリット・デメリットとは?

白内障予防にカリーユニを始めとする、

いくつかの点眼薬があります。

カリーユニとは、白内障の進行を

抑える点眼薬。

白内障は緑内障とは違い、点眼薬によって

進行を抑える方針はあまり選ばれません。

その理由は、現在認可されている白内障の

点眼薬も、期待できるほどの効果を得られない、

というのが現在の白内障治療の常識だからです。

2003年頃には白内障治療薬、予防薬の科学的根拠は

見られないと報道されていました。

しかし近年の動物に対しての治験では、

ある程度の白内障進行抑制の効果は

出ているようです。

その治験も人に対しての結果は不明な上、

白内障の薬に対する試験の絶対数が少ない

という状況から、白内障の点眼薬が今現在も

治療の主流とはいえません。

しかしやはり目にメスを入れての手術を

しないに越したことはありません。

白内障の進行を抑え、手術に頼らない

治療法があれば、多くの人がそちらを

希望するでしょう。

白内障予防点眼薬の代表格たるカリーユニ。

メリットやデメリットはどのような

ものなのでしょうか?

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カリーユニとはどういう薬?

水晶体を主に構成しているのは、水溶性の

タンパク質です。

このタンパク質がキノン体が結合し、

タンパク質が変性を起こして白内障となります。

カリーユニは、タンパク質がキノン体との

結合を阻害し、水晶体の変性を遅らせます。

成分名はピノキシレンと言い、カリーユニの

他にもカタリン点眼液、カタリンK点眼用が

あります。

カリーユニのメリット

ピノキシレンを主成分とした点眼液は、

先述した通り、カリーユニの他カタリン点眼液、

カタリンK点眼用という薬があります。

この3つの中からカリーユニのメリットを

挙げるとすると

・最初から点眼液の状態で処方される

・常温で保存が可能

・安価

という点があります。

実はカタリン点眼液は錠剤で処方され、

自分で溶解液に溶かして使用する必要が

あります。しかも保存は冷暗所で3週間が期限。

このことから、カリーユニは負担の少ない

点眼薬といえます。

ちなみにカタリンK点眼用は、2009年の

薬事法改正により販売ができなくなり、

今では入手は難しくなっています。

カリーユニのデメリットは

カリーユニのデメリットを挙げるとするなら、

使用するには一定の条件があることです。

その条件とは

・初期段階の白内障であること

・老人性の白内障であること

・60歳未満であることが望ましい

とされています。

一度変性した水晶体は元に戻すことは

できません。

緑内障の治療と同様に、タンパク質の

変性を抑え、白内障の進行を抑えます。

白内障の進行を抑えることが目的のため、

カリーユニ点眼液は、ずっと点眼を続ける

必要があります。

またカリーユニの効果が見られるのは、

加齢による白内障のみであり、外傷による

白内障、ステロイド剤の副作用による白内障の

場合は処方されません。

さらにカリーユニは60歳以上の白内障患者には

効果が見れないとの研究結果が出ています。

それでも眼科医の判断や、患者の希望で

カリーユニを処方される場合があります。

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カリーユニは実際に効果があるの?

カリーユニは白内障の進行を遅らせる

効果があります。

しかし白内障の進行には個人差があるように、

カリーユニの効果にも個人差があるので、

絶対に手術がいらなくなる、という訳では

ありません。

まとめ

カリーユニなど白内障予防薬は、効果や

条件などがネックとなって、なかなか

普及には至りません。

海外は国内よりも白内障予防薬の種類が

数多くありますが、国内では認可されて

いないので、個人輸入するしかありません。

その上使用は自己責任。

今後はさらに幅広い世代に使える白内障予防薬、

治療薬の開発が期待されます。

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