たとえ重度の緑内障になったとしても、
病院へ行けばなんとかなる、と考えは大変危険です。
一度傷ついた視神経は、
現代の医学をもってしても回復することは不可能で、
緑内障と診断された場合、
できることと言えば視神経への負担を抑え、
緑内障の進行を遅らせる方法です。
緑内障を遅らせる治療とは、
点眼薬ないし内服薬を使い眼圧のコントロールを中心に行われます。
進行が早い、薬で思うような効果が得られない場合、
レーザーや手術で眼圧を下げる治療を行います。
レーザー治療や手術をした後も、
眼科へは定期的に通い、
点眼薬や内服薬を使い続けなければなりません。
つまり緑内障は一生付き合っていく病気ということになります。
毎日の点眼薬や月に1度の眼科受診に加え、
レーザー治療や手術など大がかりな治療に
なることもある緑内障ですが、
治療を止めると緑内障の進行が進み、最悪の場合失明に至ります。
日本人の失明原因は緑内障。
その理由は、緑内障に失明寸前まで気付かずにいる人の多さと、
緑内障と診断されても治療を続けない人も少なくないからです。
逆に言えば定期的に緑内障検査を行い、
緑内障と診断されても適切な治療を行えば、
失明の危険性はかなり少なくなります。
緑内障リスクは40歳から急激に高まるとされています。
さらにスマホやパソコンなどの電子端末の長時間使用により、
目に負担をかけて緑内障リスクを高めている若い世代も増えています。
緑内障検査を1度も受けたことがない人は、
眼科で検査を受けてみましょう。
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緑内障の予防方法は?
緑内障のリスクファクターは確認されていますが、
はっきりとした原因はわかっていません。
しかしある程度の予防方法は提唱されています。
緑内障予防として効果的とされているのが
- 生活習慣の改善
- ストレスをためない
- 血流が悪くなる行為をしない
この3つが挙げられます。
生活習慣の改善は、
食生活とストレスを軽減させること。
食生活の乱れとストレスは緑内障だけではなく、
心身のあらゆる部分で不調をきたします。
また野菜や魚など体に良い食べ物は、
目に良い成分も多く含まれています。
適度な運動や、お酒やタバコを控え、
電子端末を見る以外の余暇の過ごし方を
見つけるなど今の生活から少しだけでも
健康的になるように努めてみましょう。
血行は緑内障にとって重要な要素。
目の周辺だけではなく、
体中の血行が悪いと結果的に眼圧が高くなります。
ストレスは血流が悪くなる原因にもなります。
またネクタイ、窮屈な服を長時間着ていたり、
冷え性の人も緑内障のリスクが高くなります。
スマホを使っている時も、
ずっとうつむいた姿勢は血流を悪くする原因になるので、
良い姿勢を心がけてください。
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目の良い食べ物とは?
目に良いとされる食べ物は多くあるのですが、
緑内障にも少なからず良い影響を与えてくれます。
絶対的な効果をもたらすのではありませんが、
日常的に食べていると血流が良くなる、
視神経への血流を促すことが分かっている食品もあります。
ヒルベリー/ブルーベリー/カシス
ブルーベリーは目に良いとサプリも多く出ています。
ベリー系にはアントシアニンという成分が豊富に含まれており、
視神経や毛様体など目の組織の血流を流す作用があります。
アントシアニンは医学的にも研究が進んでおり、
緑内障への効果も期待されています。
青魚
アジやイワシといった青魚には
DHAが豊富に含まれています。
DHAは不飽和脂肪酸の1種で、
体に良い影響を与えます。
その1つが視神経を柔らかくする作用。
視神経が柔らかくなると、
網膜からの情報を素早く伝達することが可能になります。
ゴマ、ナッツ類
ゴマやナッツ類には豊富な栄養が含まれています。
目に良い、血流を良くするビタミン群やミネラルも豊富。
中でもビタミンB1は糖分の代謝を促進させて
神経機能の維持に効果をもたらすとされています。
他にも緑黄色野菜や豆類など神経や網膜に
良い影響を与える食べ物はたくさんあります。
どれも健康に良い食べ物ですので、
積極的に摂って食生活の改善に
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